水没マーチ

二次も三次も大好きなブログ
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あともう少しだけ、待ってくれないか(花主)


なんかパソコンから書きかけのやつ発見したので書きあげてサルベージ。

**********



突然に。そう、本当に突然その瞬間は訪れた。
二人っきりの悠の部屋。いつものように話をしながら、いつものように宿題をしていると、いつものように先に俺が飽きて、いつものように悠は自分のものをこなしていく

そんな時、ふと思った。
節目がちに、真剣な目でプリントを見つめるその顔に

(キスしてぇな)

なんて。





(………え、)

今、自分は何を考えたのだろうか。
自らの思考をリフレインするのに数瞬かかった。何を、とか何で、とかそんなことばかりで頭がパンクしそうだった。いや、完全にパンクしていたのだろう。あまりの情報が電気信号を駆け巡り、少ないキャパシティはオーバーヒートしていた。


そんなことがあったのがつい三日前。
あれから色々考えてみた。原因とか、理由とか、エトセトラ。結局今のところ不明。ただ、相棒、しかも同性にそんな不純な感情を抱いたなんてことは知られたくなくて、どうにかこうにか平然を装っている。(まあ、悠は妙に鋭いところがあるから気づかれていないとも限らないが、そこはその癖妙に鈍いところに期待しておく)

けれど今だって、これまで通りに屋上で弁当を広げているだけなのに、隣に座る悠の温もりを妙に意識してしまう。

「陽介?」

いつもなら勢いよく掻き込む悠のお手製弁当も今は喉を通らない。なんでもない、と言いたいが目を合わせることもできず、俯くしかない。そんな明らかに様子のおかしい俺を心配したのか、大丈夫かと覗き込んでくる。



その髪は、降り注ぐ太陽を浴びてきらきらと銀色に輝いて。

瞳は、もっともっと澄んだ銀色の奥に意志の強さを表したような光があって。

どうした、と囁く唇にどくり、と強く胸を打たれた。


(あ、なんだこれ)

「えっ、と、」


かああああと耳まで真っ赤に染まる顔。なにか言わなければと声を発しようとしても、意味のない言葉しか出てこない。もうなにがおこっているのか自分でもよくわからない。必死に手足を動かして大丈夫と伝えようとしてもパニックでもう訳が分からない。なのに悠は、熱でもあるのか?なんてやっぱりどこか鈍くて。おでこにのばしてくる手を必死に避けて、とにかく走る。え?!と驚く悠を気遣う余裕がない。心の中で謝りながら一言、なんとか絞り出す。


「トイレ!!」



あともう少しだけ、待ってくれないか。
もう少しでこの感情の理由が分かりそうなんだ。
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